ハムスターのケージサイズ

2017/05/15

ハムスター知識 ハムスター用品 飼育情報

ケージの中のハムスター
日本と北米でハムスターの認識について一番の違いはケージの大きさでした。僕も今回ハムスターを飼うまでは普通に売られているハムスター用のケージで十分だと思っていました。ハムスターは小さなスペースで手頃に飼え、散歩がいらないので飼いやすいペットだと思っていたからです。しかし、ハムスターの運動量を考えるとケージは大きければ大きい方がいいと言うことを学びました。そうしてなるべく大きいケージを用意しているうちにうちのリビングは3分の1がハムスター用になっています(笑)

理想的なハムスターケージサイズ(海外)

先ほども書きましたが理想的なケージサイズは大きければ大きいほどいいのです。僕がよく見ているアメリカ人YouTuberのHoppingHammyさんは最近こんなに大きなケージを作ってしまいました。

彼女がこれの前まで使ってたのが今回の半分のサイズのものでそれでも大きかったのにさらに上をいってしまいました(笑)このビデオを見た時は妻と一緒に吹き出してしまいました。

さて話を戻しますが、現実的には普通に考えてアメリカの田舎ででっかい家に住んでいないとこんな夢は叶いません。一般的なアメリカのハムスター愛好家による現実かつ理想的なハムスターケージサイズはHoppingHammyさんも中心となって運営されているHamster Hideout(ハムスターの隠れ家)と言うハムスターフォーラムに記されています。そこで推奨されているハムスターのケージサイズは以下の通りです。
Hamster Hideout Minimum = 450 square inches / 3.1 square feet / 2903 square centimeters
Hamster Hideout Recommended = 650 square inches / 4.5 square feet / 4194 square centimeters 
最低必須サイズは2,903平方センチメートルで推奨サイズは4,194平方センチメートルですね。
German Hamster Forum Minimum = 565 square inches / 3.9 square feet / 4000 square centimeters
German Hamster Forum Recommended = 1521 square inches / 10.5 square feet / 10,000 square centimeters
二つ目の引用はドイツの推奨サイズです。ドイツのフォーラムでは最低必須サイズが4,000平方センチメートルで推奨が10,000平方センチメートルとなっていてアメリカの倍になっています。

ころぱぱのハムスターケージサイズ

うちのハムスターケージはこの写真の様になっています。
ハムスターケージ
衣類ケースと市販ケージをつなげたものです。衣類ケースの内側は42cm×80cm(3,360平方センチメートル)で市販ケージの内側は25cm×38cm(950平方センチメートル)なので合計の内面積4,310平方センチメートルになっています。これを1匹ずつそれぞれ所有しています(苦笑)

改めて計算してみるとアメリカの推奨サイズもドイツの最低サイズもクリアしていて一見広い様に見えますが、ハムスターが走り回る姿を見るとそれでも狭く感じてしまいます。なので最近は1日に数回部屋の中もオープンにして遊べる様にしますが、隠れれる場所が少ないのであまり心地は良さそうではありませんし、フローリングの床で滑って少しかわいそうです。

(ちなみにケージと衣類ケースを繋いでいるチューブについてのリスクやデメリットは重々承知しています。ハムスターがもう少し歳をとったら、安全な形に変えようと考えています。今の所は問題なしに行き来しているのでそのままにしてあります。)

日本のハムスターケージ推奨サイズ

日本のハムスターケージ推奨サイズはサイトによってまちまちですが、一般的に市販のハムスターケージサイズで十分だと思ってる方が多いみたいです。でも、ハムスターの運動量から考えて絶対に狭すぎます。考えてみてください。もし、ひと一人に25畳の空間を与えられても一生外へは出られず過ごさなくてはいけないとなったら狭すぎますよね?それと同じです。

多くの日本のサイトで推奨されているケージサイズ

多くのサイトで『これだけあればドワーフハムスターに十分!』と書かれているサイズが大体1,3050平方センチメートル(30cm×45cm)とされています。一番小さかったのが875平方センチメートル(25cm×30cm)でした。しかし個人的にはもう少し広くしてあげて欲しいです。これについてハムエッグさんが上手にまとめてくれているので引用します。
金網タイプやスタータセットとして売られているケージは、底面が30cm×30cmほどしかなく、実験動物の最小サイズになります。生き物としての尊厳を無視したサイズで、ペットの飼育環境のようにエサ入れや回し車などを設置すると、動けるスペースがほとんどなくなります。
出典:ハムエッグ ”ケージのサイズ”
ハムエッグさんのケージの理想の大きさのフォーラムを見ると良心的な方が多くて本当に嬉しく思います。やはりハムスターのことを思うなら少しでも大きい家を与えてあげてください。

ちなみに僕らは25cm×38cm(950平方センチメートル)のケージに2匹を飼おうとする大失敗をしていました。今振り返ると自分で自分を殴ってやりたい気分です(恥)

ハムスターケージの形

ここまでたくさん底面積の話をしてきましたが形として理想的なのが長方形です。ハムスターは走ります。すごい勢いで走ってあっという間に移動しています。なのでなるべく走る距離を稼げる形がお勧めです。例えばもし2,500平方センチメートルのケージがあるとすると50cm×50cmよりも40cm×62.5cmの方が走る距離が少しでも伸びていいと思います。

ころぱぱが思う理想的な最小サイズ

最初は極小ケージで買おうとしていた僕ですが、今はやはりアメリカの最小サイズはあった方がいいかなぁと思います。大体40cmの奥行きに73cmの幅となります。大きいケージだとハムスターだけではなく世話する方も楽しいですよ。色々レイアウトを変えてかわいいハムスターランドを作ることができます。


まとめ

ドワーフハムスターは小さな空間で世話も楽な簡単に飼えるペットに思われがちですが、命を扱うことに簡単も難しいもなく幸せな時間を一緒に過ごしてもらえるには飼い主の愛情と理解が必要です。狭いケージに閉じ込めておかずに少しでものびのびと過ごせる環境を整えてあげてください。