ドワーフハムスターの種類

2017/05/14

ハムスターの生態 ハムスター知識

 うちで一緒に暮らしているハムスターは『ドワーフハムスター』と呼ばれる小さめのハムスターです。そのドワーフハムスターにも色々な種類があります。色んなウェブサイトで説明や紹介されているものの、少し首を傾げてしまうものがあるので、僕なりにわかりやすく説明したいと思います。
ドワーフチロ

ゴールデンハムスターとドワーフハムスター

ゴールデンハムスター

Nashioさん家のくわーどくん(シリアン:毛色クリーム)
 ゴールデンハムスター(別名:シリアンハムスター)はドワーフハムスターよりも大きく、おとなになると体長が15センチほどまで成長します。手のひらに乗せてはみ出るくらいの大きさです。ノーマル(自然界の色)の子の毛は明るい赤土色ですが、ペットとして一般家庭で暮らしてる子たちには様々な毛色や毛質があります。

ドワーフハムスター

ドワーフハムスター
ドワーフハムスターはロボロフスキーなどのピンポン球程の大きさの種類から、ゴルフボールぐらいのジャンガリアン、キャンベル、チャイニーズなど、手のひらに乗せてちょこんとした大きさの可愛いハムスターたちです。ドワーフハムスターは5種類なのですが、ペットショップなどで見かける『ロシアンブルー』を始め『パンダハムスター』など聞いたことない名前の子は後述するハイブリッドであったり、毛色だったりします。

ドワーフハムスターの種類

ジャンガリアンハムスター(別名:ウィンターホワイト)

Nashioさん家のくらちゃん(ノーマル)
 日本で人気のジャンガリアンハムスターは海外ではウィンターホワイトと呼ばれています。ジャンガリアンの特徴は、背面のグレーの毛色とお腹の白色の毛色がはっきり波型模様で分かれている所です。特にノーマルは、くらちゃんの写真からもわかる通り、波型模様の境目付近の色が濃くなり、輪郭がはっきりわかるようになっています。そして、頭のてっぺん(耳と耳の間)に濃い毛色の冠模様があるのも特徴です。自然界のジャンガリアンは、冬になると太陽光の関係で毛が真っ白になるのがウィンターホワイトという名前の由来です。家庭で暮らしている子でも換毛により、毛の色が変わる子をよく見受けられます。

 ジャンガリアンにはノーマルの他にブルーサファイア、パールホワイト、スノーホワイトなどの毛色があります。

キャンベルハムスター

キャンベルノーマル
 キャンベルハムスターは体の大きさが比較的ジャンガリアンと同じくらいですが、ノーマルの子の毛色は少し茶色がかっています。そして、キャンベルの子には背面の色とお腹の色の境目に黄色帯びた中間色があります。顔の骨格もジャンガリアンとは違うので、正面から見た時の表情も違います。もっと詳しい見分け方はこちらを参考にしてください。

 キャンベルハムスターのもう1つの特徴に毛色の多さが挙げられます。そして、模様も遺伝によって、アグーチ(上のノーマルの様に背面の色と腹面の色が違う模様)とセルフ(手足、顎、尻尾、そしてお腹の一部を除いて一色で覆われている模様)、さらに、パイドという斑ら模様にまで分かれます。そちらについてはこちらのページを参考にしてください。

 セルフの例としてうちのチロの写真を載せておきます。ブルーと言われる毛色で、あご辺りからお腹の一部と手足以外ねずみ色で包まれています。
腹ばいチロ

ロボロフスキーハムスター

 ロボロフスキーハムスターはドワーフハムスターの中で一番小さい種類です。他のドワーフハムスターと見比べると一目瞭然だと思います。ノーマルの子は少し明るめの毛色に可愛さを倍増させる麻呂眉が特徴的です。毛の模様はノーマルジャンガリアンと同じ様に背中とお腹の色がはっきりと分かれています。性格は少し怖がり屋さんですばしっこく、運動量もハムスター一と言われています。YouTubeなどで検索すると、ひっきりなしに走っている動画が出てくると思います。ひとりでいる方が好きなハムスターの中で、ロボロフスキーは一番仲間と仲良くやっていける種類なので、2匹以上一緒のケージで飼育したい人たちにおすすめされていますが、ハムスターにも性格があり、絶対うまくいくとは限りません。2匹以上を同じケージで飼う場合は給水機、回し車、餌皿を複数用意して細心の注意を払ってあげてください。

 ロボロフスキーも最近は色々な毛色や模様が増えてきており、中にはキャンベルのセルフやパイドの様な子もいますが、体の大きさからロボロフスキーだとわかると思います。

チャイニーズハムスター

いぶきくん(もんいぶさん提供
チャイニーズハムスターは他のハムスターに比べるとよりスッキリした顔つきで、しっぽも他のハムスターに比べ少し長めなため、ネズミに比較的似ています。骨格や耳の形、そして、顔の大きさに対しての目の大きさも他のドワーフと比べて特徴的だと思います。残念ながら、ペットショップなどであまり見かけませんが、写真のいぶきくんを見てもわかる様に他のハムスター同様すごくかわいいです。

ハイブリッド

 ハイブリッドは主にキャンベルとジャンガリアンを異種交配して生まれた子たちです。有名な毛色は『ロシアンブルー』で、キャンベルのセルフ模様の様にほぼ全身が灰色で覆われています。毛色的にはキャンベルのブルー(上のチロ参照)を少し濃くした感じの色です。他にも『ブラックジャンガリアン』『パンダハムスター』『シナモンドワーフ』など、聞いたことのないような名前の子たちは大体ハイブリッドだと思われます。とてもかわいらしい子たちなのですが、ハイブリッドゆえの疾患があったりすることがあります。ペットショップなどで出会い、家族として迎えた際はたっぷりの愛情を注いであげてください。ただ、どれだけ愛おしくても、その子達を繁殖することは避けてあげてください。

おわりに

 少しは見分け方の参考になったでしょうか?ハムスターと過ごす時間が長くなるほどどんどん知識が増え、観察で得た情報も多くなりより見分けがつきやすくなると思います。みなさんに素敵な出会いがあることを願っています。