キャンベルハムスターと暮らして。

2019/01/25

ハムスターの生態 ハムスター知識 ハムスター日記

 前回の投稿からかなり時間も空き、1月も後半になってしまいましたが、あけましておめでとうございます。今年はなんとか更新率を上げていきたいと思っていた矢先…出だしからつまづいております。こんなころぱぱですが、うちのハムスター共々よろしくお願いいたします。

 さて、今回は日本ではまだお目にかかるのが珍しいキャンベルハムスターの性格などについて、僕が4匹と暮らした体験から綴っていこうと思います。

キャンベルハムスターの印象


 キャンベルハムスターと聞いてどんな印象を抱いてますか?

 『気難しい』『警戒心が強い』『攻撃的で友好的ではない』『よく噛み付く』などネガティブな印象をお持ちの方がまだ多いのではないでしょうか?

 残念ながら実際にハムスターの飼育書やウェブサイトでも、よく上記の決まり文句を添えて紹介されてあったりしますよね。そのため日本ではキャンベルではなくジャンガリアンが主流になったと聞いたこともあります。そして、このネガティブな印象は日本だけでなく北米でもよく耳にします。

 ただ、僕は今まで4匹のキャンベルと暮らしてみて、上記のネガティブな印象は受けたことがありません。それどころか他の種類のハムスター同様、本当に個性豊かで一人一人色んな表情をたくさん見せてくれて、常に幸せを運んできてくれます。

キャンベルハムスターとジャンガリアンの見分け方


 キャンベルハムスターは日本でまだ珍しく、実際に目にしたことがある方は少ないのではないでしょうか?それも手伝ってか、ジャンガリアン(別名:Winter White)やキャンベルハムスターの飼育経験がない方には見間違われてしまう事が多々あると思います。

 一見は百聞にしかずで、どちらかと暮らしてみると違いがよくわかると思いますが、どちらの飼育経験もない方のために、ツイッターの方で仲良くさせていただいてるNASHIOさんに彼のお家のジャンガリアンハムスターの画像を提供していただいたので、うちの子と見比べてみてください。
NASIHO家のいのちゃま(ジャンガリアン・ブルーサファイア)
我が家のチロ(キャンベル・ブルー)
NASHIO家のみらいくん(ジャンガリアン・ブルーサファイア)
我が家のコロ(キャンベル・ブラック)
NASHIO家のどらいぶくん(ジャンガリアン・スノーホワイト)
我が家のびーん(キャンベル・オパールパイド)
 僕は「目のつき方が違うなぁ」と思って見分けてますが、皆さんも自分なりの違いを見つけてみてください。顔の骨格が違うので、見比べるとそれぞれの可愛さが分かりやすいかと勝手に思ってます。

 下に載せてあるのは、ジャンガリアンとキャンベルハムスターの飼育に長けているゆあさん@youryouryour_86)が、以前ジャンガリアンとキャンベルの違いをクイズにしてらしたツイートです。是非、こちらも見分け方の参考にしてください。また、彼女のブログやツイッターでは彼女のかわいい歴代ハムちゃん(キャンベルとジャンガリアン)の写真も見れるのでご覧になってみてください。



実際の性格や行動は?


 性格は最初にも書きましたが十人十色です。うちの子の詳しい性格などについては別の記事で書こうと計画しているので、今回は軽くポイントを絞って書いていきます。

 我が家のわがままプリンセス・チロは少しビビリでゆっくり接してあげないと驚いてしまう子でした。しかし、人間が怖いとか言うわけではないので、声がすると顔をひょっこり出して探してくれたり、手にも普通に乗ってきてくれる子でした。姉妹のコロはかまってちゃんで、少しでも僕らの声がするとあたりを見回して探してくれて、最初から手を入れると「ぴょこん」と乗ってきてくれる子でした。びーんは前の飼い主さんから受けたトラウマなのか、最初は全てに対してかなり臆病でした。僕らの存在をしっかり確認させてから接しないとパニックを起こしてしまう程でしたが、今ではすっかり平気で、より一層可愛さが増しています。元々、大らかな性格なので、少し介護生活に入りつつある現在もお世話がかなり楽です。むすびは逆に全てに興味津々で、なんでも噛んで確認する子でした。結局、最後まで完全に手袋なしでお世話をする事ができませんでしたが、本当にフレンドリーでした。

気配がするのでころぱぱを探すチロ
 キャンベルの行動として共通してるのが走り方で、チーターの様に両手で同時に地面を掴み、両足も同時に地面を蹴る走り方をします。トイレについてはうちの子に限ってかもしれませんが、コロとびーんはこちらが教えなくてもちゃんと砂場でおしっこをする子でしたし、チロも彼女が決めたトイレの場所に砂場を置くと、そこでちゃんとトイレをする子でした。むすびだけはマイペースで好きな時に好きなところでする子でしたが、その彼の個性が好きでした。

ハイブリッド≠キャンベル


 最後に少しだけハイブリッドについて書かせていただきます。

 ハイブリッドとはキャンベルとジャンガリアンを組み合わせて人工的に生み出された子達です。ロシアンブルーはもちろん、パンダ(パイド)ジャンガリアンなどと表記され展示されている子、或いはジャンガリアンの一般的な毛色にない子たちは殆どハイブリッドです。

 生み出された背景としては、キャンベルの種類の多い毛色の遺伝子を利用して、ジャンガリアンの新しい毛色を生み出すためだったり、ジャンガリアンの温厚と言われてる性格にキャンベルの外見を組み合わせるためだったり、また、昔はキャンベルとジャンガリアンは住んでる地域こそは違うが、同じ種類だと思われていたためなど理由は様々です。

 ハイブリッドで懸念されている問題の1つに健康的問題がありますが、人間の都合で生み出された彼らに罪はないので、もし運命を感じたら愛情を持って迎えてあげてください。そして、誰にも負けないくらい幸せにしてあげてください。しかし、新たにハイブリッドを生み出すべくキャンベル−ジャンガリアンでの交配はもちろん、ハイブリッドとの交配は絶対にしないであげてください。ハイブリッドはやはり自然な交配ではないので、生まれてくる子にどんな危険が伴うかわかりません。

 たまにジャンガリアンにない色の子や、顔がジャンガリアンっぽくない子をキャンベルと呼んでいたり、日本のペットショップでも『キャンベル』として販売されてる子もいますが、その子の出身ブリーダーさんなどがしっかり分かってない限りハイブリッドの可能性があるので、繁殖するのはお勧めできません。中には見た目はすごくキャンベル寄りですが、ハイブリッドの子なども数多くいるみたいなので尚更注意が必要かもしれません。

 世界中にファンを持つロシアンブルーのここくんもハイブリッドです。

おわりに


 僕の拙い説明でキャンベルの魅力を伝えれたかはわかりませんが、少しでも彼らのネガティブな固定概念が拭えれれば幸いです。

 彼らの中には噛み付く子もいるかもしれない。懐かない子もいるかもしれない。警戒心が強い子もいるかもしれない。でも、それは個性であって全てのキャンベルがそうだと言うわけではないです。そして、あなたが次に出会うキャンベルハムスターであろうがジャンガリアンであろうが、別の種類であろうが、愛情を持って彼らのことを大切に思い、彼らのペースに合わせてお世話してあげれば通じると思います。

 そんな事をロボロフスキーのお世話を通じて感じているころぱぱでした。