むすびとびーんのその後 2

2018/07/13

ハムスター日記 飼育情報

むすびとびーんの兄弟が家に来てかれこれ8ヶ月が過ぎました。

ご存知の通りこの兄弟は保健所から引き取りました。その時の状況は『我が家のニューフェイス』、『その後 1』はこちらからどうぞ!

今回はむすびとびーんと半年以上過ごして少しずつわかってきた彼らの事を書いていきます。

むすび

むすび
最初に彼らを引き取った時は『推定1歳』と言われていましたが僕らにはもっと歳を取ってる気がしました。と言うのも2人の歩き方がすごくたどたどしかったのです。特にむすびが。コロとチロが女の子だったので「男の子はタマタマのせいでこんなものなのか?」とも思いましたが、それにしてもむすびの歩き方はとても不自然でした。チロやコロなら軽々登れる所も登れず、よくバランスを崩していましたし、同じ男の子のびーんと比べてもむすびはあまりにも動きがおぼつかないので4つの可能性が頭に浮かびました。

1.びーんとの喧嘩の時にパニックを起こしたびーんに蹴られ吹っ飛び、どこかの神経、もしくは脳にダメージを受けてしまった。

2.前の飼い主に噛み付いてしまい、かなりの高さから落とされた。もしくは飼い主がパニックで振りほどこうとした時に勢いよくどこかに当たってしまった。

3.栄養の偏りの関係で足が麻痺をしている。

4.遺伝的なもの。

1については以前も書いたのですが、2人を同じケージで飼育していた時の喧嘩中の出来事です。弱虫のびーんがむすびにちょっかいを出し、むすびがそれに反応するとびーんはパニックを起こし何もされてないのに仰向けになり手当たり次第に暴れるのです。むすびは優しいのでお腹に手を置く事以外は何もしないのですが、体も大きく実際は力もあるびーんがバタつかせた足にあたり飛ばされるところを目撃しました。うちのケージは大きいので飛ばされたむすびが何かに当たっても勢いはそこまでなかったのですが、保健所や以前の飼い主が使用していたケージは小さかったので蹴られればかなりの勢いで何かに当たってしまっていたと思います。

2は噛み癖のあるむすびが前の飼い主に噛み付いてしまい、驚いた飼い主が高めのところから落としたり、離れないむすびを振り落とそうとして手を振った際に変な所を打ってしまった可能性です。最悪の場合は噛まれた事に対して怒った飼い主がしつけと題し虐待した可能性も否めません。

3は少し調べた時にビタミンDの欠乏により後ろ足が麻痺することがあると読んだためです。

4の可能性としては遺伝について勉強していない業者、もしくは飼い主が交配してはいけない組み合わせを知らずに2匹のハムスターを掛け合わせてしまい、その結果として生まれて来た子がむすびとびーんだったというものです。

原因が上記のどれにしろ、彼の後ろ足に何らかの問題があるのがここ2〜3ヶ月でよりはっきりしました。数ヶ月前から毛繕い中にバランスを崩す事が多くなり、その際に自分で起き上がるのが困難になってきたのです。最近では歩くことすら難しくなってしまい、後ろ足を引きずる様になってしまっていました。獣医さんに診ていただき、その際に上の1〜4の可能性を伝えると「どれもありうる原因で特定は不可能だけどもし痛みが伴っているのなら少しでも楽になるように」と痛み止めを処方していただきました。バランスを崩してひっくり返ってしまったり少しでも段差があると大変そうなのですが、それ以外は至って元気でいつも愛想を振りまいてくれています。

びーん

びーん
びーんは最初から極端に臆病で少しのことで大げさな反応をするのです。例えば声をかけて目の前に手をゆっくり差し出すのですがそれに気づかず、ようやく気づいた時と思うと飛び上がって驚くのです。手に限らずびーんがエサ皿で食べている時にペレットなどを追加をしてやるのですが、それが少しでも体に触れようものならば飛び上がってしまいます。他にも声をかけながらでもお尻の方から触るのはダメで、触るときは絶対に頭から。この事で頭をよぎったのがびーんの視力と聴力の障害です。

視力についてはツイッター上でベテランハム親さんにも指摘をしていただき色々な事が繋がった気がしました。ただ、光は感じ取れるみたいで光源とびーんの間に手を入れて遮ったり、逆に電気をつけたりすると反応します。もしかしたらむすびに対しても視力が弱すぎるため余計に恐怖を感じ過剰なまでのパニックを起こしてしまったのかもしれません。

聴力の方もどれだけ大きい声で呼びかけても反応しません。なので、手を入れる時には声かけの代わりに手を仰いで風を作ったり、声をかける時に顔もケージ内に入れて息が少しかかる感じで呼んで気づかせてあげます。びーんが他のハムスターよりも声が大きくよく鳴いたりするのも、聴力が弱い人の声が大きくなる原理、もしくは自分の声すら聞こえてないのかもしれないと思ったりもしています。あくまで憶測ですが。

嗅覚は唯一正常に働いてる気がします。と言うのも下のツイートでわかる様にミルワームがケージ内に入ると普段のゆっくりな動きが嘘のように活発に動き回って探すのです。
びーんの性格はこれでもかと言うほど綺麗好きでおしっこを砂場以外の所では絶対にしない子です。何が起きても絶対に砂場でしかしませんし、毛づくろいはしょっ中。砂浴びは大好物です。

2匹の共通点

兄弟だけあって2匹の性格で似てる所もあるのです。それは2匹の頑固なまでのこだわりです。彼らのケージにはペレットなどの乾燥フード用のエサ皿と野菜や果物などの新鮮フード用のエサ皿があるのですが、びーんもむすびも好きな物を乗せる皿が決まっているらしくて自分のこだわりに反する食べ物が乗っていると押し出すのです(笑)例えば人参が新鮮フード皿に乗っていると2匹とも押し出します。そして、びーんに関しては大好きな穀物をわざわざ乾燥フード皿から持って来て新鮮フード皿に乗せるのです。
むすびと人参

他には2匹ともエサを隠すことを殆どしません。隠すにしても隠し方が雑。例えばむすびがエサを集めるのは巣箱の2階です。しかし、集めたエサに何かを乗せて隠すことはしません。びーんはエサ皿から別のエサ皿へ移動するくらいで隠すことはしません。たまーーーに目撃するのはむすびがエサを持ち運ぶのが面倒くさいから取り敢えずその場で床材を何となく被せるくらいです。
むすびと巣箱

こんなかわいらしい2匹との生活は幸せで満ち溢れています。色々障害などの壁はありますが、うちに来てくれた事に本当に感謝していますし、彼らから教わることは本当に数知れずハムスター飼育の経験値をぐっとあげてくれた気がします。これからも努力を忘れず彼らの生活がより良いものになるようにしっかりと勉強していくので、みなさんからも温かく見守っていただけると幸いです。